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はいばら木版摺美術画「菊花」<河鍋暁斎>

110,000円(内税)

河鍋暁斎筆「菊花(きっか)」の木版画です。額付き、額なしのたとう入りの2種類をご用意。額入りは、ご自宅や事務所のインテリアにも。また、日本語・英語表記の解説明書付きなので、海外の方への贈り物にも最適です。

バリエーション
 手提げ袋なし手提げ袋あり
額付き
額なし
購入数

【額付き】
数量:1 (日英解説明書付き)
サイズ:額外寸  52.3 cm × 67.8 cm × 2cm
    外箱外寸 54.5 cm × 69.5 cm × 3.5 cm
※申し訳ございませんが、商品サイズが大きいため、掛け紙は対応しておりません。

【額なし】
数量:1 (日英解説明書付き)
サイズ:40.5 cm × 57cm
※たとう(紺色の紙)に入ります
※申し訳ございませんが、商品サイズが大きいため、掛け紙は対応しておりません。

河鍋暁斎 菊花

河鍋暁斎の高い画力により明治頃に考案され、時代を超えて現代に伝わる榛原デザインのひとつ

菊は、桜とともに国花として多くの人に愛されています。この色鮮やかな菊花の植物紋様は、河鍋暁斎の高い画力により明治頃に考案され、時代を超えて現代に伝わる榛原デザインのひとつです。
古来、菊は薬草として重宝され、九月九日の重陽の節句には長寿を祈って菊花を浮かべて香りを移した菊酒を飲む風習があります。
日本では平安時代以降に宮廷文化の中で多様な文様がつくられました。
人々の暮らしに広く浸透したのは江戸時代のことで、庶民が庭先で愛でる花となり、競うように品種改良が進んだといいます。
本図に見られる色とりどりで形も様々な菊花の数々は、そのような江戸の町文化を象徴する「華」とも言えるでしょう。
まるで夜空のように深い青の背景に、眩い打ち上げ花火のような色彩が輝いています。


Chrysanthemums are loved by many people in Japan as a national flower along with cherry blossoms.
This colorful chrysanthemum flower plant pattern is one of Haibarara’s designs that has been passed down through the ages to the present day.
This artwork is by a Japanese artist Kawanabe Kyosai, who was popular during the end of the Edo period to the Meiji era.
Since ancient times, chrysanthemums have been cherished as medicinal herbs, and there is a custom of drink Sake with floating Chrysanthemum petals in the festival on September 9th to pray for longevity. In Japan, various chrysanthemum flower patterns were created in court culture since the Heian period.
It was during the Edo period that it became a flower that the common people loved in the garden, and a large number of varieties were born by breeding.
The colorful and various shapes of chrysanthemums seen in this artwork can be said to be the "flowers" that symbolize Edo town culture.
On a deep blue background like the night sky, colors like dazzling fireworks are shining.
The artwork is stored in collections at overseas museums including Glasgow Museums in Scotland, and Musée des Arts Décoratifs in Paris.

彫りについてAbout carving

彫りは木版彫師 三代目関岡扇令が手掛けました。
今回版木に使用しているのは「山桜」です。
古くから木版画に使われている木材で、木目が細かく、反りが少ないうえに粘りもあり、加工性の高い素材です。

The woodblock used for this artwork is made from the wild mountain cherry tree. Wild mountain cherry wood has a fine grain, can minimize bending, and traditionally used for carving and printing.


木版摺美術画

はいばらに残されている摺り物を元に、かすれ・ゆがみを調整した彫り用の原画を作成。
二層紙に複写したものを版木に貼った状態。
Create a primary drawing for carving and paste a copy on the woodblock

木版摺美術画

木目の方向があるため正確な線を彫るには4方向から刀を入れる必要があります。
想像以上に手間がかかります。Carving the woodblock from four sides according to the direction of the grain

木版摺美術画

今回の図案は全部で14 色なので、空摺りの図案を含めて15面の板を彫っています。
木材は自然のものだけあって、木の節や油の多いところを考慮しながら、どの版木にどの部分を彫るか決めています。Since 14 colors and 1 embossment pattern are used for this artwork, 15 woodblocks are carved

摺りについてAbout printing

摺りは2014年春の叙勲で瑞宝単光章を受賞した木版摺師 松崎啓三郎が手掛けました。
バレンと呼ばれる、麻の紐と竹の皮で作られた道具で、紙に顔料を摺っていきます。


Rubbing pad called “baren” , which is made of hemp string and bamboo skin is used to add pigment to paper.


木版摺美術画

顔料と膠を混ぜたものをハケで版木に塗っていきます。
Spread the pigment mixed with glue on the woodblock using a brush

木版摺美術画

バレンで紙に摺っていきます。
バレンには様々な太さで撚った麻紐が入っており、版の細かさによって使い分けていきます。
Printing the pattern using a rubbing pad “baren”

木版摺美術画

各版木の位置を確認、試し摺り・微調整を繰り返しながら
本番の摺りに向かいます。
Check the position of each printing and make final adjustments

摺師が一色ごとに顔料を刷り重ねる

14回の色摺りにより作品を完成させています。
最初に赤色で主版を摺り、次に淡い色から濃い色へと順に摺っていきます。
左上部の朱鷺色の菊の中心部は、線のゆらぎを出すために版を刷毛で叩いてから摺るという特殊な技術を使用し、右下の白い菊には中心部を紫のぼかしで再現するなど、摺師の高度な技巧を駆使しました。地色には繊細な花々を明るく引き立てる紺色が施されています。
暁斎時代の配色の意図を最大限に尊重しながら、目にも鮮やかな色調を現代に再現いたしました。
装飾的であり華やかな描線に菊の生命力が表現されています。

解説書牡丹

作品の日本語・英語表記の解説書も付きますので、作品をより楽しむとこができます。また、海外の方への贈り物にもおすすめです。

黄色い布

【額付き】保護のための黄色い布に包まれます。

外箱

【額付き】保管もしやすい外箱に入ります。

手提げ袋

【額付き】壁掛け用の紐も付きます。

たとう たとう

【額なし】紺色の紙(たとう)に包んでから、梱包いたします。

手提げ袋 手提げ袋

【額付き・額なし共通】お持ち歩きされる方用に、お手提げ袋をご用意しております。バリエーションより手提げ袋の有無お選びください。

額比較

【額付き】河鍋暁斎のシリーズ柴田是真のシリーズでは、大きさが異なります。

額比較

封筒洋わく(長4サイズ)を右端に並べた写真です。大きさの参考になれば幸いです。

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